◉この記事の概要
現在、ソミックグループでは全体の約1割に当たる229人の外国籍社員が働いています。その一人であるビナヤカさん(愛称ビナさん・インド出身)は、静岡大学大学院でコンピューターサイエンスを学んだのち、今は工場のスマート化に向けたIoTのアプリケーション開発に携わっています。ビナさんが加わったことで、現場では価値観と技術の両面で新しい刺激が生まれ、互いの強みを生かした協働も広がりつつあるとのこと。上司の鈴木さんは、こうした関係が築かれている理由について、「ビナさんがソミックのビジョンに深く共感してくれているからではないか」と語ります。ビナさんの存在がイノベーションの起点となり、ソミックを未来へと駆り立てていきます。
◉この記事の見出し
- 学ぶだけじゃなくて、この国で働きたい
- 何を解決するための開発なのか?
- ビジョンへの共感が、言葉と文化の壁を越える
- 価値観の多様性こそ変革の土台なんだ
◉お話を聞いた人
(株)ソミック石川 CPS生技部。2025年入社。来日は2022年で、静岡大学情報学部大学院で修士号を取得している。現在の業務は工場のデジタル化に向けたシステム開発。
(株)ソミック石川 CPS生技部部長。2002年入社。2025年より現職。IoTやAI、シミュレーション、デバイス開発などのDX関連業務を推進。

学ぶだけじゃなくて、この国で働きたい
インド出身のビナヤカさん(愛称ビナさん)は、静岡大学大学院でコンピューターサイエンスを学んだのち、ソミック石川に入社しました。ビナさんにとって、もともと日本は人生で一度は行ってみたかった国。実際に来て、人の真面目さや親切さに感銘を受け、「ここで学ぶだけでなく、この国で働きたい」と思ったのだそうです。
ソミックでは当時、デバイス・アンリミテッド(以下、DU)社との新規事業*の開発人材を募集していたところでした。ビナさんも最初はDU事業の開発要員として採用されています。ところが入社後、“開発はDU社側の人材が主に担い、ソミック側はユーザーとして使い勝手のフィードバックを返していく”という役割分担へと事業形態がシフト。つまりソミック側では開発をほぼ担わないことになったのです。
*消費電力データを可視化する電力計開発プロジェクト。詳しくはこちら
ここからビナさんによる工場のIoT化への挑戦が始まりました。

何を解決するための開発なのか?
ビナさんのミッションは工場をスマート化するためのIoT関連アプリをつくること。具体的な業務はアプリケーションの開発です。この1年、アルゴリズムやロジックを一つずつ試し、結果が良ければ他のパラメータを確認・検証するということを繰り返してきました。
ソフトウェア開発では世界のトップを走るインドですが、スマート化のニーズはあまりない。それが故に、ITを製造現場のロボティクスなどのハードと融合させていくユースケースもまだ少ないと言います。
ビナさんをサポートする鈴木さんは、文化や言語の違いがある中でも誤解やズレが生じないよう「伝え方」を非常に大事にしてきました。

ビジョンへの共感が、言葉と文化の壁を越える
ソミックでは現在、全社員の約1割に当たる229人の外国籍社員が働いています。しかしビナさんのいる部門では、ビナさんが初めての外国籍社員でした。最初は日本語での会話に苦労もあったそうですが、同僚たちが英語で話そうとしてくれたり、時には翻訳アプリなどを使いながらコミュニケーションを取ろうとしてくれたことで徐々に馴染んでいきました。
部門の同僚たちもまた、ビナさんの存在があることで「言葉の違いを乗り越えて互いを理解しよう」という気持ちが芽生えつつあるといいます。

なぜ、文化も言語も違う中でこのようにうまく互いの強みを融合させられるようになっていったのでしょうか?その鍵は「ビジョンの共有」にあると鈴木さんは考えています。
価値観の多様性こそ変革の土台なんだ
ソミックがビナさんのような外国籍の方を積極的に採用する背景には、「中小企業であるソミックが、高度な専門性を有する人材を日本人で雇うのはとても難しい」という現実的な課題があります。国籍を問わず採用対象を広げていかないと、必要な人員が確保できないということです。しかし、本当の意義はより深いところにもあります。
つまりは変革の土壌、ビジョン実現の土台に「外国籍社員との協働」や「多様性」を織り込む必要があるということ。そんな鈴木さんの期待の言葉を受けて、最後にビナさんに、日本での就職を考えている外国人留学生へのメッセージをお聞きしました。

今後もAI専門のエンジニアとして会社と共に成長していきたいというビナさん。この記事を読んでいる誰かが入社する時にはきっと、ビナさんの開発するシステムとビナさんの存在によって、もっと「誰もが働きやすいソミック」になっているに違いありません!